防音室を作るのはヤバそうなので止めました

防音室を作るのはヤバそうなので止めました


防音室を作りたいと思い立ち、早速、材料のスポンジ(吸音材)を買いました。買いすぎたかもしれません。部屋の隅に吸音材を置いていただけで生活に変化が起こり始めてしまい戸惑っています。


吸音材の影響で確かに音が吸音されているようでした。スピーカーから出る音を普段より大きく出来るようになりました。なんだか音もはっきりと聴きやすくなって音質が良くなったように感じたことは良かったです。だがしかし、些細な防音効果であっても生活で防音の悪い作用が特に目立ちました。


音の距離感がわからなくなって違和感を覚える。外部の音が聴こえなくて困る、聴こえなくて不安になる。音を頼りにしていた当たり前のことすらできなくなり生活での不都合が増えました。今までと聴こえ方が少し変わっただけなのに外部の世界から自分が切り離されていくような感覚を覚えました。


防音環境の異常性を感じた。

極端すぎる環境のヤバさ

静かな環境のために防音を求めることが多いと思いますが静か過ぎる環境というものは人間にとって異常な環境だということを音に関する人体実験が以下の記事で知りました。

www.vice.com
によると

上記の記事では、99.9%の音が遮音される無響室と呼ばれる環境の中で人は長時間留まることができず、パニック状態に陥る事例なども書かれていました。確かに無音環境というのは自然の環境とはかけ離れ過ぎています。また、感覚を遮断されることは人間にとっては苦痛となりえることはこれまでの研究でも示唆されてきたことです。

防音化はするけど、防音室を作るのは止めることにしました


部屋の防音化の作業の初期段階で問題発生。

私は防音室で生活できないと思った。

素人が密閉された防音室作ってしまったら感覚器官以外にも問題が生じてきます。気密性のある空間を作った場合に対策が難しいのは、外部の音の聞き逃し・酸素欠乏・高温多湿などが考えられます。とりあえずの防音の妥協案として正方形の防音パネルを作り、パネルでパーティーション規模の構造物を作って生活を送ってみるというプランを検討しています。


極端過ぎる環境変化は生活に支障を及ぼしかねません。生活を送ることも考えて無音を求めた環境を作るのは最適だと思えなくなりました。自分にとって丁度いい音の環境を少しづつコントロールしていくことが防音する際には大切な事だと思います。