だ調

「だ」で調子を作る韻文のことを独自に「だ」調と呼称しています。

俳句っぽくならないような韻文を作る研究している、私は。

韻文は一定の規則を持った文です。

調は文の調子、抑揚、韻です。

キタニタツヤの歌詩研究

キタニタツヤの歌詩について独自に研究しています。

とりあえず「だ」でリズム感出す詩が多い印象。

傾向

  • 文末が「だ」の言葉が高頻度
  • 母音aで終わる言葉が高頻度
  • 「、」句読点を使用
  • 英語をほとんど使わない
  • 俳句のような音数が少ない
  • 間奏前の詩の文末に母音eやoの言葉を使う

文末の母音aiueo

「夢遊病者は此岸にて」の似た言葉を並べてみます。文末には母音を振っていきます。

同じ過ちを繰り返すu
数を数えて逃避したa

夜だからa、逃避するのさa
「ひとがた」が僕に与えたa
手放せないなa 痛みはa

だ調のサンプル

「夢遊病者は此岸にて/キタニタツヤ」の歌詞を参考に作った文。

淡い温情、缶の吟醸 またぐるぐる回っている
転がってみると缶だらけの部屋 酔ってしまった

昼夜に頑と張ったと弛緩しただけ、傾いただけ
端末と闇が布団を差した
今日も眠れないな なんか

夢を見ぬ今日でさえも明日に今日の夢を描くだけ
僕は枕蹴った 夢を見ないで生きてしまった
蠢いた蚊の舞う部屋 本と蝿の王と書かれた
寝てしまえばいいと言われた僕は起きていた

不意になった今日でさえも 奇譚と綴って
ただ単と僕は散ってまた どうして眠くならないのか
模造刀の落ちた部屋 照度上がっていく
寝てしまえばいいと言われた僕が微睡んだ

灰を満たす強情、解体してしまった僕が僕を
あぶらかたぶらと浮かんだ枕が跳んでいる
ずっと起きていたいんだ ずっと
僕が僕の体幹を起こす前にさ

巨大バクーが脳内をグロく歩いている
戯画に見えてしまった僕は、疲れてんだ
天井はわかっているんだろう 寝てしまうのだと
また起きるだけ ずっと、いまここで再現してしまおうか

参考

www.youtube.com