【脚本】キャバクラ

脚本

登場人物

  • 学生:20代後半 (学生)
  • 非常勤講師: 30代前半 (講師)

action

   ○夕方。教室。

 無表情で佇む学生,講師は板書を消しながら帰る準備をする。

学生「あの,先生,いいですか?わからないところあるんです…」

講師「俺は時給1000円くらいの非常勤なんだけど。これは好きでやってることだよ。もちろん質問も歓迎だ。」

 学生は急に立ち上がって言う。

学生「いまから居酒屋行きませんか?」

 講師は「そういうのはよくないと思うよ」と言いたげな顔を作ってから周りを警戒するように見渡す。

学生「進学を考えていると,自分の将来に希望が見えなくて,それが辛いんです。あと,先生とただ酒を楽しみたいという気持ちもあります。変でしょうか。」

講師 「そういう感じか…じゃあ,俺からも提案。まず居酒屋に行こう,その次にキャバクラに行こうぜ。大丈夫。俺が奢ってやる。」


   ○教室。17:30を示す時計。

学生「わかりました。では,17時45分のスクールバスで待ち合わせ,バスの中で打ち合わせしましょう。」

講師 「OK! 急いで出勤簿押してくるわ。」