正月圧迫進路指導【漢漢平記法】

正月圧迫進路指導【漢漢平記法】

平仮名を極限まで制限すれば誤字脱字を減らせるのではないか。

「漢字二文字と平仮名一文字を繰り返す」

このルールを漢漢平記法と名付けてみました。

漢漢平記法の韻と調をテストする文章を書く。

漢字と平仮名も制限だらけで書くとどうなるか、実験だ。

漢漢平小説「正月圧迫進路指導」

正月の昼間に携帯が振動し、羅院の通知を確認す。

端末に「御茶の勧誘」と吹出し。

数刻ご、送迎の四輪が漂着し、三人の大人が終結す。

無職と自営と教師で珈琲の店舗へ出発す。

茶屋の看板は「米田の珈琲」と、店内の各机は案外と三密な様子。

極冷の珈琲を注文ご、高速で珈琲が到来す。

三人で珈琲を吸引し、近況を報告し満喫す。

無職も近況や通信の様子を伝達す。

自営と教師の様子が説教な態度に急変す。

「無職よ、生活の陰陽が不吉や」

「労働は偉大や」

無職は、労働は偉大を、濁流と錯覚し、沈黙す。

経済と経験が脆弱な無職にーー圧迫で進路な指導が降下す。

「無職よ」

「時間の配分が偏屈だ」

「貴方の主張は空想の様子よ」

「労働の意識が激甘ぞ」

「外界へ降臨だ」

「勤労と投資と趣味が……」

教師と自営が交互に圧迫す、無職は窮地な模様へ。

無職は思考す。話題を、逸脱す、転換す、奇襲な策略を模索し、

回想し、戦略な兵器を発見す。

ーー教師は競輪に夢中な様子やーー

脳内の信長も鼓舞す。

「歌舞き、外交し、籠絡し、侵略す」

無職は「自立が目標」と突然に誠実な態度で主張し、ーー自立に必要な賃金と家賃を説明ご、計算を放棄す。

摩訶な外交で、教師と自営を幻惑す。

ーー動揺の隙間に、

無職は、労働と生活と趣味と競輪の順序で話題を起爆す。

教師は仕事と競輪の話題に転換し、教師を籠絡す。

最後は教師と無職で包囲し、自営を侵略す。

以降の話題は仕事と趣味の方向に逸脱す。

ーー省略ーー

長話し、友人と相談し、納得な、結論を演算す。

労働と趣味の配分を計算し、

労働で緊張と熟眠と賃金を獲得し、

今年は、給与で競輪を購入し、走行し、通勤し、交流し、通信し、社会の満喫を目指す。

実験結果

「引きこもってないで外に出て、行動したほうがいいよ」を漢漢平記法で表現すると、「外界へ降臨だ」になった。

漢漢平記法で書くと見た目は美麗でフォーマル。

読むと単調な韻の中に、和歌や俳句に似た韻が混ざった独特な響きがある。

漢漢平記法で書くと、情報の欠損と誇張と圧縮と大正浪漫を感じる文章になった。

誤字脱字の減少は期待できない。むしろ、誤字脱字ばかりの文章になる。

漢漢平記法で書いた感想
漢字と平仮名制限どちらの縛りもキツイ。

書いてて苦痛だった。

自分で読む分には問題ない。