裁縫エッセイ、セーターのダーイング工程

裁縫エッセイ、セーターのダーイング工程

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裁縫エッセイ「ニットってボロくて笑える」

ニットに穴が空くのはしょっちゅう。洗濯中、作業中、ベルトと擦れて破損。

ワンシーズンでセーター3着以上破損。

破損だけじゃない、型崩れ、色あせ、毛玉が目立つセーターも処分するか手入れするか決めないといけない。

破損、縮み、崩れ、ほんと、ニットってボロくて笑える。

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そういえば服のボタンもポロポロ取れますね。

ボタンはニットよりボロいけど問題ありません。針と糸があれば数分で直せるから。

それと、自前のソーイングセットなんて必要ありません。SOSを出せばなんとかなります。

ボタンが取れたら「あ~ボタン取れちゃいました。はは、取れちゃったか~」と緊急性をアピールする。

続いて「どなたか~、針と糸持ってませんか~」、「ボ・タ・ン 取れちゃいました~」とSOSを出す前、ボタン取れた時点で裁縫家達が集まってます。

針と糸も手に入る。運が良ければソーイングセットを貸してもらえます。

駆けつけてくる裁縫家によっては「お前にこのボタンは荷が重い。裁縫は私に任せろ」と目を輝かせながら縫ってくれる。

なんでだろう、世の中には、裁縫に詳しい人がたくさん溢れてて笑う。

自分で縫ってもお金がかからないし、縫ってて退屈しないです。

最近、服の管理をしていると処分か手入れか修繕かで悩みます。今年の方針は、日焼けや皮脂で変色した服は外に着ていきたいくないので処分する方針にした所、服の手入れや裁縫も少しづつ始められています。

自分で手入れはできる製品も少しあった。毛玉はカミソリを当てると少しマシになるし、ニューバランスのスエードは手入れできそう。他の手入れはコストが掛かるので、基本クリーニングに出したほうがいいかもなとも思いました。

あとはボロいセーターをどうするか。

セーターの補修

セーターの補修を実践したので紹介します。

ダーニングセット(2000円)を買ってきたので早速、ダーイングでセーターの穴の補修しました。

ダーイングはニットをダーイングベースに固定し、太い縦糸と横糸を通して補修する西洋の手法です。

ダーイングにかかった時間は1時間程度。

解説書の「ひと針すくう」「糸を始末する」という用語が意味不明で業界用語の理解に時間がかかった。

以下、ダーイングの工程は写真で紹介します。

ダーイングの工程

補修対象:無印良品 セーター

状態:色あせ・型崩れ・毛玉・裾が破損

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破損箇所

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ダーイングセット 糸はセーターの補色系を選択

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ダーイングベースで固定、破損箇所周辺にテンションをかける

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ランニングステッチ(ガイド)

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たて糸を通す

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よこ糸を交差させて縫い込む

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ダーイング後の裏面 糸は縫い込んでから始末する

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ダーイング後の表面 穴に対してステッチ範囲が広くなった

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補修後の全体像

感想 「君のセーター、ターメリックみたいな模様が付いてて個性的だね」って言われそうな仕上がりに。 ステッチはかなり堅牢で、洗濯にも耐えられそう。このセーターは部屋着にしよう。 今のレベル、センス、スキルではオシャレに縫うのは難しいとわかった。 ダーイングは手軽でニットに使えそうなので気に入った。