何気ない日常なにもない日常

外は暑く、夜は少ない季節。

午前は上々、午後は何も進展がなく、気がつくと夕方で、ふと身体が痒くなって風呂に無理して入って、気づいたら連休だと知って。――ヒゲは剃らずに自販機まで跳んでいって、夕方過ぎには眠気増して、夕飯食って、炭酸飲みながら映画見て、いつのまにか寝てしまう。――3時間後に汗びっしょりになって飛び起きて、冷蔵庫の中は酒は空で、また自販機まで跳んでいって、布団で炭酸飲んでると涼しくなって――朝起きると、ゴミと空き缶が転がった部屋の真ん中で産卵してる海亀のよう。可もなく不可もなくな日常。――玄関でチャイムが鳴ると、犬がフローリングドリフトしながらアスファルトで急ブレーキを踏んだ車のように吠えてくる。――でもいまは何もない日常。不安もなく、負荷もなく、展望もない日常が目に浮かぶ。――運動してないや。そう言って、なにもない河原に向かって走り出す。